親愛なるエスティニアン
エスティニアン、お前が皇都を去って久しいな。元気でやっているか。
お前はどうやら各地を旅しているらしいと、英雄殿から聞いたよ。今日はどこを訪ね、何を見てきた? どんな人々と出会い、何に触れた?
役目を終えた騎士はやがて旅に出るのだと、前代の総長から伺ったことがある。自身の心の傷と向き合いながら旅をしているとはよく耳にするが、つまるところ彼らは人が好きで、誰かの力になるような生き方に喜びを見いだすのだそうだ。
お前もきっとどこかで、他者のために槍をふるい、今度は直接面と向かって、ささやかな感謝の言葉を述べられているのだろうな。
聖徒門より帰還し、歓声と怒声が入り混じった民衆の声に揉まれて疲れ果てていたお前を、私は知っている。だからこそ、ひとつ依頼をこなし、ひとつ感謝の言葉を受け取る——お前がそういう生き方を始めたと知り、喜ばすにはいられないよ。
長くイシュガルドで暮らしてきたのだ。特にここ五年ほどで、我々は寒さには一層強くなり、暑さには随分と弱くなったろう。お前は大事ないか? 私も特使としてエオルゼア三国に赴くことがあるのだが、あの暖かさや暑さは身体にこたえるよ。特にウルダハの暑さはなかなかのものだ。身体の中に熱がこもって堪らなかった。お前も水を飲み、よく自身を労ってくれよ。
いつかは、故郷に戻るのだろう? お前の土産話が楽しみだ。還ってきたら、また酒を酌み交わそう。飽きるまで、話をしよう。私もお前に聴かせたい話がたくさんあるのだ。
いつかの再会を夢見て 良い一日を
アイメリク・ド・ボーレル
